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*Edit
   

恋の悲劇(8)

恋の悲劇7

 


 一通り首を締め上げてひと段落した後、
「明澄様ってー正直ー人をばかにするきらいがありますよね」
 そう呟いたひろし。え、まだ言うのか?
「どこがだよ」
「だってー自分がちょっと金持ちのお坊ちゃんだからってー私のこと見下して…」
 しゅんとした表情を作るひろし(たぶん演技)
「胴と顔の長さが若干勝ったからって、偉そうにしすぎじゃないですか?」
 こいついつまで根に持ってんだ…?
 俺はひろしと目を合わせ、諦めた。もう一度戦う元気は無い。
「わかったよ」
「え?」
「俺が…悪かったんだろ?」
「…………」
 見つめ返すひろし。大きくてくっきりした目だなぁ。
「悪かったよ。俺がばかにした…(かも)」
「明澄様……」
「だって俺なんかよりめっちゃ美形で、羨ましかったんだよ!」
 ひろしが見つめてくるので、俺は恥ずかしくなってきた。正直、俺の方がひろしに対してコンプレックスを持ちすぎて、意地悪な態度になっていたかもしれない。
「今…私のことを美形と?」
「―っ。んだよっ。思ってて悪いか」
 ひろしは目をぱちくりする。
「どうしてそんな風に」
「だって……、明らかに美形じゃんか…」
 俺はちらっとひろしを見る。整った彫刻か人形みたいだ。
「美形とわかっているならっ! 素直に私を好きと言えばいいじゃないですか。明澄様」
「――っ」
 好き?

 うふふふふふふふふふふふ

 ベーコン(B)レタス(L)展開バンザイ
 美里はマンガと二人を比べニヤリと笑った。

 すると、後ろから繭美が現れた(なぜいる)
「ふふ。そのマンガの第8話、恋の悲劇は最高よね…」
「ファンの一番人気の回ですよね」
 美里が答える。
「あの二人も同じ設定よね…」
 と繭美。
「ええ。だから願ったんです。あのスピリチュアルなお部屋で…」
 美里の言葉を聞き、繭美が驚愕の表情を浮かべる。そして頬をピンク色にした。
「願ったってまさか!」
「あの二人がこのマンガの道を辿るようにと…。いけませんでしたか?」
 美里の視線に、繭美は無言で親指を突き出した。
 こくりと頷く美里。
 そして二人で声を合わせ、
「グッジョブ」

 好きなんだろうか……?
 俺はわからなくなっていた。美形だとは思っているが、別に好き…では。中学からひろしを弟のように思っていたが…好きと思ったことがあっただろうか…。なんか困った人だとは思っていたけど。俺は。
「明澄様。ハッキリ言って下さい。私のことをどう思っているのか」
 急にひろしがぐっと肩を掴んできた。
「!?」
「明澄様…」
 潤んだ瞳のひろし。
 なぜハッキリさせなきゃならない?

 それをこっそり観察する二人。
「うーん。お兄ちゃんが困っているわね」
「このあとベッド○ンなはずなのに…」
 と美里もつめを噛む。
「願う力が弱かったのかしら…」
 と繭美。
「がんばって美里、願いましたぁ」
「あっ。二人がどこかに!」
 繭美と美里は、尾行を開始した。

 つづく


   

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