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お屋敷ブログ

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トリノお屋敷

トリノ(鳥の)お屋敷へ…1

 
 
 夕食が終わって繭美が部屋に戻ると、佐原が扉の前に立っていた。
「お嬢様」
「どうしたの?」
「このお手紙、お嬢様に来ていたんです」
 スッと黒い封筒を渡す佐原。
「これ、誰から?」
「えっと、ワールド執事愛好会のパーティー主催者からです」
「なんですって!?」

 ワールド執事愛好会――。
 それは執事のいるお嬢様しか参加出来ない、マル秘のパーティーへのお誘いだった。世界各地から有名なお嬢様が集まり、自分の家の執事をひたすら自慢するなんとも優雅なパーティーだ。ほんの少しの楽しいイベントもある。
 これを機に世界中の執事やお嬢様達が交流をはかれる、知る人ぞ知るパーティーだった。
「私も……参加資格が?」
 佐原がコクリと頷いた。
「お嬢様。ついにきましたね。開催国はイタリアのトリノだそうです」
「でも……」
「行くしかないですよ!」
 と佐原はグッと親指を見せる。もう拒否することは考えていないようだった。
「うちの執事変態じゃない?」
 と繭美は心配になった。
 執事愛好会のパーティーは、当然執事を連れて行かねばならない。
 しかしアイツを連れて行けば、大変なことになるに違いない。
「で・も!」
 佐原はバサッと雑誌を見せてきた。それは「週刊執事(バトラー)」の表紙!
「今回の主催であるマリーアお嬢様の執事! カミルさんって超イケメンですよ!?」
 その雑誌にでかでかと出ているカミル氏は、金髪が眩しい王子様ルックだった。確かに美形である。
「こんな素敵な執事が他にもわっほわっほぉ! 執事好きにはたまらんパーティーです。行かなきゃ損ですよ」
 佐原は鼻息を荒くしている。
「さ、佐原。落ち着いて?」
 と言いつつ、繭美もわくわくしていた。
 世界中の美形執事とお写真が撮れるなんて。佐藤もこれに感化されて少しはまともな性格になるかもしれない。
「行かなきゃ損よね!」
 と繭美が言うと、
「そうですよ!」
 佐原はすぐに頬を赤くした。
「佐原?」
「パーティーは使用人も一人着いて行っていいそうです……。当然私ですよね。てへ☆」
 メイド特有の、スカートの端を持ってお辞儀する。

 
 自分がついて行きたかっただけかい!!!!
 繭美はすっころんだ。

 

 そしてトリノお屋敷で、大変な事態が巻き起こる!
 つづく
(3/28)


   

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