お屋敷ブログ

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コスプレ大会事件簿

コスプレ大会事件簿2

 


「おつかれさーん!」
「お疲れ様ー」
 そんな声がスタジオに響く。今日の撮影は無事終了した。
「お疲れ! 万里鈴。明日も早いから体調には気をつけて」
「マネージャー…」
 まだ若い女性マネージャーは、自分の肩をぽんと手を乗せる。万里鈴は疲れた表情も見せずに、「はい」と答えた。
 正直、疲れていた。
 連日続くドラマ撮影の過酷さ。なれない演技の仕事でいっぱいいっぱいなのに、それに加え…。


「ただのグラビアのくせに良い役もらいやがって」
「しーっ。聞こえるって」

 万里鈴が集団の横を通ると必ず聞こえる中傷。出演者であったり、スタッフであったり、街の女子高生集団だったり。
 テレビが自分の活躍できる場所なのかはわからない。
 ただ私はもらった仕事を精一杯やるだけ。
「…………」
 しかし、自分でもこれからのことを考えると不安でどうしようもなくなる。
 自分の役を本当は別の女優がやることになっていたのは知っていた。
 会社の力で自分が役をもらったことも知っていた。
 
 私、居場所もなくて何やってるんだろう……。

 マネージャーの車に乗り込む。
 自宅までのわずかな時間。台本をチェックした。帰ったらお風呂に入ってすぐに眠らないと。セリフの確認はいつやろう。でも眠い。眠らないと死んでしまう。肌荒れてきたなぁ。

 
 万里鈴は目を閉じた。
 そうだ。今日撮影で会ったあの人、カッコよかったなぁ……。



 あの人って……?
 つづく

 

 

 


   

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