お屋敷ブログ

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執事と天使

執事と天使2

 

 キリアはこう言った。
「このお屋敷を一日貸し出して欲しいの!」
「ええええっ!?」

 繭美は驚いて声をあげた。
「どうしてお屋敷をっ!?」

「あのね…」
 とキリアは神妙な顔で語りだした。

「私の友達と学校のサークルの子合わせて100人ぐらいでパーティーがしたいの。ある子の誕生日パーティーを」
「ある子?」
「うん…。私の友達でね、最近つらいことがあって元気がないから励ましてあげたいんだ」
「つらいこと?」
「有望な新体操の選手として期待されていながら、怪我で夢を諦めなきゃいけなくなった子。来年は親の仕事の都合で海外に行くんだって」
「……」
 繭美は思い出した。
 ニュースでそんな話をやっていたような…。練習中にじん帯を損傷し、選手生命が絶望になった子。顔も名前も覚えてないが。
「でもなんでうち!?」
 キリアはクスリと笑う。
「繭美ちゃんと羽純君に会いたいから」
「……っは?」
 キョトンとする繭美を見て、キリアはますます笑い顔になった。
「その子、繭美ちゃんと羽純君がずっと前、雑誌に出たこと知ってて、ファンなんだって。この屋敷でパーティーなんてしたら喜んでやって来るわ」
「フ、ファン…」
 繭美は昔ほんの少しだけCM出演とモデルをやったことがある。羽純は子ども雑誌のモデルを数回やったことがあるのだ。そんな事実、家族でも覚えていないというのに。
「すごくマニアックな子なのね」
「何をおっしゃいます! そんなに美人のくっせっにー♪」
 キリアが顔をつつくマネをした。
「もぉー、キリアちゃんったらぁー」
 ポッと顔を赤らめる繭美。

 その様子を影から見ていた佐藤。
「おえっ」



 新体操集団、現る――
 つづく



   

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