お屋敷ブログ

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*Edit
   

婚約者は誰?(15)

婚約者は誰?2

 

 その夜。

 芽依見はルンルン気分で、明日に備えて自室で資料作りをしていた。
 相手の顔写真、プロフィールの書かれた書類をせっせとチェックする。
「あら。良い男ねぇ」
 なんて自分の見合いのようだ。
 そこに――。

「私だ。ちょっと話が」
「はぁい」
 その人物が部屋に入ってきた。
「芽依見。本当なのか?」
「あなた…」
 繭美の父親、広人だった。
 肩をだらんと垂れ下げ、目もうつろだ。いつもかっちりと着こなしているシャツが、よれて見える。
「あなた、どうしたのっ」
「どうしたもこうしたもあるかっ。貴堂に聞いたら明日見合いとはどういうことだ! 繭美はまだ中学生だぞ」
「どうもこうもないわよ。ちょっとしたお食事会なの」
「何がお食事だ! うちに勝手に変な男達を…」
「広人さん。そうやってお見合いを否定するのはヤメテ」
「――」
「私が繭美と同じ年の頃、お見合いをしてたくさんの良い男と知り合ったわ! ああ、なんて良い思い出! あれで私の男を見る目がより一層開花したのは事実」
 広人は聞きたくないのか、白目になりつつあった。
 芽依見がフッと笑う。
「その後○年。すったもんだのあげく。一番良い男とめぐり合えた…。それが貴方なの」
 すすっと芽依見が広人に擦り寄った。上目づかいで広人を見つめる。
「貴方ほど良い男はいない。私の目は確かよ」
「芽依見……」
 ポッと広人が頬を赤くする。
 なんて良い思い出! にツッコむことすら忘れている広人。あほや。
「だからね。貴方みたいに素敵な男性と知り合うためには、たくさんの男性と知り合わないと」
 理屈をこねたあと、芽依見はパッと広人から離れて、資料作りに再び没頭したのだった……。

「……」
 広人、何も言えずにその場をあとにする。
 が、廊下で一人呟く。

「絶対に…私は認めないぞ」



 広人、見合いを阻止できるか
 つづく

 


   

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