FC2ブログ

お屋敷ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



*Edit
   

執事と天使

執事と天使4

 
「この執事。私に貸して」
「だ、ダメぇっ!」
 繭美は気がつくと大声で叫んでいた。

「だって、佐藤は……っ」
(私だけの執事なのに)
 繭美はそう心の中で思って赤くなった。
「えーっ。貸し出しオッケーかと思ったのにぃ。まあいいけど」
 キリアはちょっと残念そうに肩をすくめ、
「じゃあいいわ。繭美ちゃんの部屋でDVD鑑賞といきましょ」
 さっさと繭美と佐藤を置いて、廊下を歩き出してしまった。
 繭美がちらりと佐藤を見る。
 恥ずかしい……。あんなにむきになって断わってしまったのだから……私の気持ちに気がついた?
「佐藤あのね。さっきの貸し出しとかなんとかはっ」
「断わってくれてありがとうございました」
「え?」
 ニコリと佐藤が笑う。
 繭美はドキッとした。

 繭美が考える理想の佐藤の言葉→「私はお嬢様だけの執事です。貸し出しなんてごめんですよ…」とかなんとか。

 しかし現実は甘くなかった。
「悪魔のようなお嬢様は一人で十分ですからね~!」
 と、佐藤は笑顔で言った。
「……あ、く、ま?」
「はいっ。あくまで…」
 繭美、恐るべきジャンピング能力で瞬時に天井まで飛び上がると、佐藤のこめかみにかかとを落とした!
「うらぁ――――ッ!」
「ぎゃああああああああ」



「繭美ちゃん。知ってる?」
「え? 何を?」
「黒執事第二期はシエルがでないのよ? 声優も変わるんだって」
「……ああ。そんな感じだったような」
「ショックーって感じよねー。新たな黒執事の魅力が惹き出されるならいいけど。見てみないことには批判もできないわねって聞いてる?」
 キリアが繭美の顔を覗き込んでくる。
「全然心ここにあらずって感じね。どうしたの?」
「……」
 さきほどの佐藤がムカついてキリアの声が頭に入らなかったのだ。
「ごめん。キリアちゃん。私…ちょっともう寝るわ」
 まだ夕方八時なのだが…。
「こっちこそなんだか長居しちゃったわね。もう帰るわ」
 さっとキリアが立ち上がる。
「じゃあ繭美ちゃん。今度のパーティー、私も張り切ってやるから、よろしくね」
「うん。またね」

 こうしてキリアは繭美の部屋を出た……。
 一人きりの廊下でこう呟く。
「パーティー、あの執事もいるのね。楽しみ」



 ……パーティー、どうなる
 つづく
 


   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。