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*Edit
   

映画デビュー!?(7)

映画デビュー!?7(完結)

 
 数日後の映画ミーティングに集まった、明澄、繭美、佐藤の三人。
 
 明澄の脚本はこうだった。
 屋敷で殺人事件が起こる。佐藤が探偵役となって犯人を追いつめるストーリーだ。
「まあ、どうせアマチュアが作るんだから、楽しくやろうぜ♪」
「お兄ちゃん、その脚本何よ」
「え?」
 繭美は台本をたたきつけた。
「もっとプリティグッドな映画にしなきゃお金出さないわよ!」
「プリティグッド?」
 明澄が呆れる。
「私、ラブストーリーがいいわ」
「だったら佐藤のラブシーンも入れないとな」
 と明澄。
「冒頭から濡れ場でいこう!」
 明澄が言うと繭美が白目になった。
「そういう内容じゃなくて!」
「繭美。無理するな。見たいんだろ?」
 グッと親指をつきだす明澄。
「私だけが見たいのよ!!」
「…………」
 後ろにいた佐藤が白目になっていた。

「だったらどういうのがいいんだよぉ」
 と困る明澄。
「とにかく佐藤が花畑で笑顔で走りまわる映像とか」
「何のイメージビデオだよ。きもいんだよ!」
 明澄と繭美は言い争いを始めた。
「私がやりたいのは007みたいなカッコいい作品です」
 と佐藤がぼそりと言った。
「それいい! 私がボンドガール」
 繭美も楽しそうに手を合わせるが、
「オースティン○ワーズになりかねない」
 との明澄の言葉で中止となった。
「どーすんだよ。もうまとまんねぇ!」
 監督、明澄も諦めかけたその時、アイデアがわいた。
「そうだ。私達の日常をそのまま撮影するのはどうでしょうか?」
「え?」
「普段の私の素敵な姿をドキュメンタリー形式で…」
 と佐藤が言うと、
「それいい!」
 と繭美も賛成した。

 
 こうして『佐藤ひろしの日常』というタイトルで映画は撮られることとなった。
 
 冒頭から佐藤が歌い踊り、皿を割り、手抜きの掃除とつづく。使用人達の佐藤への賞賛コメントを撮ろうにも、皆証言を拒否。
 しかたないので佐藤が使用人達を紹介する内容に。
「こちらがメイド長の貴堂さんでーす!」
 しかし貴堂が顔出し名前出しNGのため、完成版では
「こちらがメイド○○(ピー)の(ピー)さんでーす!」となり、しかも画面はなんのこっちゃのモザイクだらけ。
 そのうち全員が出演拒否し、もう出演者が佐藤しかいなくなり、背景が全部モザイク。
 そのうち佐藤自身もモザイクがかかりだし、ラストシーン。
 明澄のナレーション「あくまで映画です」
 
 完成披露試写会を屋敷でやったが、客のほとんどは10分で退室。
 エンドロール、監督西園寺明澄の文字が出た後、明澄が一言。

「俺達、ばか?」


 完全趣味映画はお蔵入りとなり、ずっと明澄の押入れに仕舞われることとなった。


 その映画が数年後、ジュべー監督と映画祭のパルムドールを懸けて争うことになるのは、また別のお話。



 おしまい


 自分で書いて久々にクソ笑った(゜-゜)


   

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