お屋敷ブログ

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恋の悲劇(8)

恋の悲劇4

 
「初めまして。愛野田美里です」
 超アニメ声でその子は言った。

 ふわふわの帽子。白い肌にピンクのチークを濃すぎるぐらいつけていた。髪は金色。繭美のものとは値段がかなり違うだろうが、お嬢様風ワンピースを着ていた。
「今日はお屋敷にお招きありがとうございます」
 美里はペコリとお辞儀した。
「こちらこそ…」
 ひろしは美里の手をとり、そっと口を近づけた。

 ひろし!?

 俺は思わず足でひろしの腰を蹴っ飛ばした。

「痛っ」
 ひろしが苦しそうにぴょんぴょん跳ねる。

「美里さん。お屋敷のどのあたりに興味がありますか?」
 と俺が聞く。
「あ、あの……ワタシ、えっと。お屋敷に住んでいる人達のセキララな感情をレポートにまとめたいのデス」
 おどおどしつつ、意味不明なことを言う美里。
「ちょっと、明澄様」
 ぐっと腕をつかまれる。
「ん? っだよ?」
「まずは自分の自己紹介からでしょうが!」
 ひそひそとひろしが耳打ちしてくる。
「あ、そっか」
 美里はじっとこちらを観察している。そしてなにやらメモを取り出した。

 うわぁ。何書いてんだろ…。怖。
 と、思いつつ。
「えっと、西園寺明澄です。この屋敷の次期当主です」
 俺は挨拶した。
「わたくしが超美形執事。佐藤ひろしです」
 つづいてひろしが挨拶した。

「次期当主様と、美形執事…………」
 美里はポカンとした表情から、口に手を当て、
「うふふふふふふふふふふっ」
 と謎の笑みをこぼした。
 !?
「良い設定」
 美里が舌なめずりしそうな雰囲気でボソリと言った。
「……」
「明澄様。これが乙女の感情というものですよ。ま、女慣れしてない明澄様にはわからないでしょうが」
 またバカにしだすひろしに俺はぼそっと言った。
「女慣れゆーな。ちび」
「……っ。はぁぁぁぁっ!?」
 ひろしは俺の首を絞め始めた!
「ちびという二文字のお言葉だけは受け取ることはできません」
「ぐほっ。ほ、ほんとじゃ…ん」
 だんだん意識が…。急にパッと手を放すひろし。
「だったらこうしましょう。美里さんを一人三十分かけて屋敷エスコートします。どっちが素晴しい男か判断していただきましょう。まあ私は120%勝つ自信はありますが」
「はぁ? 何がだったら、につながんだよ!」
「自信がないんですか?」
「あるよー。ああ、あるさ! ちび」
「るせ…」
「ひろし今うるせぇって言ったよな!?」
「……」
「言ったんだよな!? あー最悪の執事がここにいまーす! ばーか!」
「ちょっ、やめなさ…美里さんに聞こえますって」


「あのう」
『はいっ?』
 美里がニコリと笑った。

「その対決、乗ります」

 えええええええ!?



 くだらな過ぎる男の対決!美里どうする。
 つづく!


   

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